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2019.04.02

400年の歴史の上に、新たな景色を。津和野の桜新名所を作った、とある地区。

津和野町には、中心部から車で5分ほど、津和野駅から自転車で向かうこともできる「喜時雨(きじゅう)」という地区があります。
ここでは今、10年前には見ることができなかった桜の景色が見られます。
喜時雨地区全体を見下ろすようにそびえる津和野神社と、それを囲う桜の木々。その背景には、歴史を重ねてきたこの場所だからこそできたストーリーがありました(2019年4月掲載)。

|津和野神社400年祭にあわせて。
今回、津和野神社の桜について話をしてくださったのは、津和野神社の前総代長の三浦美男(みうら・よしお)さん。2011年、津和野神社が400年を迎えた際に総代長を務めていました。

「400年祭が行われる2011年に、『綺麗な桜が咲くように』と私が主導となり2005年・2006年と2回に桜の植樹をしました。50年前に行われた津和野神社350年祭の時は、兄が実行委員会の役員として祭を盛り上げていました。その当時を知っていたからこそ、今回の400年祭は、私が盛り上げる、そういう想いで主導しました」

直接関わってはいなかったものの、兄の姿をみていたからこそ、50年の時を経た後も、400年祭という一大行事を盛り上げようとした。壮大な時間経過になかなか実感はわきませんが、当時の雰囲気を蘇らせようとした想いから、津和野神社・喜時雨地区に対する愛着や責任感を感じます。

町の姿を見守り続けながら、喜時雨地区そしてその近くの山入・中原地区の方々が”氏子”として、歴史を守り続けてきた津和野神社。その歴史を祝う祭に、当時は一丸となっていました。

「当時実行委員会の会合で「桜の郷として、喜時雨カラーを出す」という指針を定めました。ただ、そう決まっても、桜の木を買うにも、植えるにもお金がかかります。そこで私たちは、氏子の皆さんにもお願いをして、支援を募りました。結果的に、氏子のほぼ全世帯からの寄付と、植樹協力をいただくことができ、無事にみんなで桜を植えることができました」

400年祭ではそのほかに、神楽の上演などが行われました。そのステージも、資材である竹を自分たちで切ってくるところから地元の人たちが協力して、全て自分たちで作り上げたそうです。

喜時雨地区の象徴の一つである津和野神社。その歴史の区切りを、地区全体が一丸となって作り上げた、という事実は、町のつながりをさらに深める機会にもなったのではないかと思います。

|新たな「桜の郷」として。
みんなで植えた、桜の木。春を迎える度に華々しく咲くようになっている、と三浦さんは語ります。

「この桜は、せっかくみんなで植えたので、ぜひ多くの人に見てもらいたいです。そうやって、年月を重ねていきこの場所が「桜の郷」として認知してもらえたら嬉しいです。この場所は、雄大な自然が目の前に広がる場所。神社の階段を登ると、清々しい景色が見えてきます。見晴らしのいいこの場所で、ござをひいて花見を楽しんでほしいです」

津和野町の新たな桜の名所、津和野神社。
その背景には、喜時雨地区の人々が持つ津和野神社や地元への想いがありました。
雄大に広がる景色とともに鮮やかに咲く桜を、ぜひご覧になってください。

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