大人から子どもまで。見ず知らずのメンバー・30人を集めて、嘉楽園でケイドロをやってみた!!
こんにちは!ライターの前田健吾です!
1ヶ月前の2月2日(土)、津和野高校の正面にある嘉楽園(からくえん)で、下は小学校低学年から上は大人までが一緒になって参加するケイドロを開催してきました。
子どもから大人まで、見ず知らずのメンバー約30人一緒にケイドロをやったらどうなったのか!?
その様子をレポートします。
開催のキッカケは、僕自身がとあるイベントでケイドロをやりたいと言ったこと。
僕がこの地に身を置いてからの過去2年、春から秋にかけて行事やイベントも多く、たくさんの観光客が訪れてすごく賑わうのに、年始を超えた冬になると一気に人が少なくなるんです。本当に身体の芯から震える寒さで外に出るのも億劫になる気候で、行事やイベントも少ないため、必然的に人が町に出る機会は少なくなってしまいます。
また、地域で暮らすとどうしても車移動が増えてしまうため、都会に比べると運動する機会が少なくなってしまうのです。ありがたいことに美味しいご飯をいただける機会も多々あり、心なしか肉付きも良くなっている気がします。
運動したい!ダイエットしたい!冬の津和野を盛り上げたい!だったら、冬の最も寒い時期に、みんなが身体を動かせるようなイベントをやってみよう!そんな思いつきのアイデアからケイドロは始まりました。そうして、ケイドロをやりたいと周囲に吹聴していったのが去年の12月の中頃。
その話を聞いた地域の公民館の館長さんや主事さん、中学生のサークルなどの人々が協力してくれ、小学生・中学生・高校の陸上部・大人など30人近くが参加してくれました。
「うおー、めっちゃ人がおる…。」と、今だから言えますがかなり緊張していました。
準備体操に始まり、アイスブレイクのゲームを挟んでいざケイドロへ。
泥棒と警察に別れて、ゲームがスタートしました。
今回は特別ルールは設定せず、子どもも大人もみんな平等。ただし、チーム分けの際に子どもも大人も均等になるような形にしていきました。
そんな中、やはり高校の現役陸上部はめちゃくちゃ速い。次々と泥棒を捕まえたり、最後まで逃げ回っているのはいつも彼ら。
そんな中、たった1人輝きを放っていた人物がいました。
「みんな捕まった??」「あれ、1人足りない!」
ほとんどの泥棒が牢屋に捕まった時、1人だけ人数が足りないと警察が気づき、動揺が走り始めました。
「誰がいないんだろう?」「あ、佐々木さんがいないぞ!」
津和野町教育委員会に所属する佐々木さんが参加してくれていたのですが、1人だけその姿が見えません。
警察が目ぼしいところを探し始めましたが、中々見つからず。
そんな時「あ!いたぞ!!!」
佐々木さんは誰も目を付けていなかった、参加者の荷物が置いてあるベンチの裏に隠れていたのです!
「ケイドロは、かくれんぼ要素があってなんぼなんよ」
なるほど、大人だからこそ遊びの本質をよく知っておられる。
最後には捕まりましたが、これぞケイドロというところを見せてくれました。
その後もまた別の場所に隠れたり、はたまた人の手が届かないような木の上に登るなど、まるで忍者のような動き。
また自チームが警察になった時も、作戦を入念に立てて、子どもたちを先に捕まえて大人は後回しにするなど、本当によく遊びを知っている…!
「僕が間違いなくMVPでしょ!」
(手を挙げて喜ぶ写真中央の佐々木さん)
はい、ごめんなさい。MVP賞用意していませんでした。。。
「楽しかったね。またやろう」
「久しぶりにこんなに走ったわー!」
「部活の練習よりも大分疲れたけど、楽しかったです」
最初ということもあって少し拙い部分もあったプログラムですが、終わったあと口々に楽しいと言ってもらえたことはとても嬉しかったです。
佐々木さんのような遊びを知っている大人が1人いると、子どもたちはそのマネをするようになりますし、大人は子どもたちの純粋に楽しむ様子を見て、童心に返っているようにも見えました。こうして多世代が集まって何かをやるということは、お互いにいい影響を与えることはできると感じました。
30人もの人が集まったのは、地元出身で色んなコミュニティに顔がきく公民館の主事さんが声をかけてくれたからこそ。まさか、顧問の先生が協力して高校の陸上部まで参加してくれるとは思いませんでした。また、嘉楽園という場所を利用するための許可を取ってくださる方がいたり、繋がりのある大人も数名参加してくれたりと、たくさんの人のお陰で楽しいイベントにすることができました。
思いつきで言ったアイデアでも、共感してくれる仲間がいつのまにか集まり、自然とやりたいことが実現する。
改めて、とても恵まれた環境にいるんだなということを実感しました。
「次はバブルサッカーをやろう!」なんて話も出ましたし、まだまだ面白いことができそうな予感!大人から子どもたちを巻き込んで、ドシドシと面白いことをやっていけたらと思います。
最後に、僕の企画に協力してくださったみなさん、津和野高校の陸上部、中学生や小学生、カインズサークルのみんな、ありがとうございました!
(文/前田健吾)