あの「遠藤周作」も訪れた(!?)キリシタン殉教者に捧げる『乙女峠まつり』が開催【5月3日(水)】
不朽のキリスト教文学『沈黙』を執筆した「遠藤周作」もかつて訪れたという乙女峠。
春は桜、夏は新緑が彩りをもたらしてくれるこの場所には、その美しい自然や宗教的な独特の雰囲気を求めて、毎年多くの観光客が訪れる。
乙女峠広場内にある日本で”唯一”聖母マリア様が降臨したと言われているマリア聖堂は、そのステンドグラスの美しさが非常に特徴的だ。
今の姿からは到底想像ができないが、この乙女峠はキリシタン殉教の地であった。マリア聖堂のあの美しいステンドグラスに描かれているのは、明治の初めに拷問を受け弾圧されたキリシタン達の悲痛な様子なのである。
そんなキリシタン殉教者達に捧げる「乙女峠まつり」が、来る5月3日の水曜日に開催される。
全国のカトリック教徒約2,000人が毎年訪れるこのまつりでは、津和野カトリック教会から約2キロ離れた乙女峠を目指して、聖母マリア像と共に白いベールを被った信者の巡礼の行列が続く。
正午にはマリア聖堂で野外ミサが行われ、殉教者達に捧げられる聖歌が山の中に響き渡る。
この「乙女峠まつり」に足を運び、今一度、キリシタン殉教者達の歴史を見つめ直してみてはいかがだろうか。
※このまつりの見学は無料でできます。
津和野カトリック教会
tel/fax. 0856-72-0251
699-5605 島根県鹿足郡津和野町殿町