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初詣には25万人!神の訪れを祝う、太皷谷稲成神社の春季大祭へ行ってきた

5月15日の日曜日。

この日は突き抜けるような、どこか懐かしい青空がどこまでも広がっている。

そんな空へとずっと続いているような長い階段を登った先に、

どっしりと腰を据え、津和野の町を見下ろしている太皷谷稲成神社。

 

日本五大稲成にも数えられているこの神社には、

毎年正月には約25万人もの人々が参拝に訪れるという。

 

そんな正月がすぐそこまで迫っている近頃ではあるが、

ポカポカした陽気が差し込む緑の季節に行われた春季大祭の様子を、

ここに記してみたいと思う。

色めき立つメインロード

津和野町のメインロードである殿町通り。

通行規制が敷かれ歩行者天国となったこの日は、普段は見かけることのない、カラフルな屋根の露店が道路脇に引っ切り無しに出店している。

古くから津和野を守り続ける神社の大祭だけあって、参道から少し離れている通りではあるが、いつも以上に活気が溢れている。

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観光客でいっぱいになっている普段の様子とは異なり、お小遣いをもらってはしゃいでいる子供たちや、笑顔で連れ添っている家族連れの姿が多く見受けられる。

通りを抜けた先で、太皷谷稲成神社の真っ赤な鳥居が迎えてくれる。

 

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この太皷谷稲成神社、建立されたのは1773年(安永2年)。

津和野藩主・亀井矩貞(のりさだ)が領民の安堵を願い、京都の伏見稲荷を勧請したのが始まりだ。

稲成の「成」が「荷」でないのは、そうした願望成就の意が込められているからである。

大祭が毎年が5月15日に行われるのも、勧請されたのが1773年の同日に当たるという理由だ。

 

階段を登り本殿の近くまで行ってみると、いつもは高岡通りの平和木工にて出店している“まるごと津和野マルシェ”が出張で出店を出している。

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ここでは、津和野の農家が作った野菜や特産品などが、スーパーよりもお得な値段で販売されている。

普段は毎週木曜日の朝に開いているのだが、いつも開店前からたくさんの人々でごった返している様子はご愛嬌だ。

 

さてさて、そうこうしている内に本殿で行われる儀式が始まるようだ。

幸せを祈る神前の儀式

時刻は、午前10時。

ついに祭りが斎行された。

 

宮司の祝詞が始まり、参列者に向けた五穀豊穣・商売繁盛のための祈願祭が行われる。

広い本殿の中では、祈りに耳を傾けるかのように大勢の人が頭を垂れている。

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祈りが終わった後、4人の巫女たちによる悠久の舞が始まった。

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手には目にも鮮やかなピンク色の花が咲いた桜の枝を持ち、春を求めているかのような笛の音色に合わせて踊る姿は、神秘的な雰囲気を醸し出していた。

 

地域を守り続ける太皷谷稲成神社

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1000本はあると言われている太皷谷稲成神社の鳥居。

そのどれもが、商売繁盛、五穀豊穰、願望成就の想いを込めて奉納されたものだ。

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昔からこの地域に住む人々の心の拠り所であった太鼓谷稲荷神社。

時の藩主・亀井矩貞公は、そうなることを願って神社の勧請をしたのではなかろうか。

年明けに行われる元旦祭は、もうすぐそこまで迫っている。

 

冬の寒さが一段厳しくなってきている今日も変わらず、

太皷谷稲成神社は津和野の町に寄り添うかのように、そっと上から見守り続けている。

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(文・写真/宮武優太郎)

太皷谷稲成神社 元旦祭 1月1日

歳の初めのお祭で、1月1日の午前零時から歳旦祭を斎行、社殿前庭にてお祓いののち、御社殿にて、宮司が国家の隆昌と人々の繁栄を祈願するために祝詞を奏上します。

社頭は初詣の人で埋まります。参拝の後には各々の授与所で破魔矢をはじめ、家内安全・商売繁昌のお札や交通安全・進学成就・健康長寿などのお守りを受ける人で賑わいます。

参拝者数は三が日で約25万人にのぼります。全国の神社でも新年を祝い、皇室の弥栄と国の隆昌と氏子崇敬者の安泰と世界の平和を祈る祭儀が執行されます。

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