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津和野酒蔵開き 蔵元のふるまいで半日を過ごしてみた〈前編〉

津和野町のメインストリート――本町通り。
数百年前、侍も歩いていた風景残る一本道に、
冬の厳しい寒さに屈することなく集まった、たくさんの人々。
新年の吉日に行われる「酒蔵開き」が開催されたので参加してきた。

心も身体も温まる、飲む点滴

空いっぱい雲広がる、山陰らしい天気が続いている。
ワントーン暗い色合いへと変化した石畳を、
山間をかき分け吹いてくる風に追われるように、誰もが歩んでゆく。

「寒い、寒い」
ポケットに手を入れながら、まず入ったのは享保15年創業以来、260年の歴史を持つ華泉酒造だ。
華泉酒造では甘酒のふるまいが行われていたので、早速いただいてみた。

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「生姜、どうされますか。身体が温まりますよ」とのお言葉を受け、どっさり入れていただいた。
生姜がピリっと効いているけど、口あたりは柔らかくて、優しい甘さが広がる。
どうしてこんなに美味しいんだろう。
健康にも美容にも良いとされ、飲む点滴と言われている甘酒。冷え切った身体も温まる。

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昼間から日本酒、スイーツいただきます

次は全国新酒鑑評会金賞を受賞した古橋酒造へと向かった。
ここでは津和野を代表する蔵元──古橋酒造華泉酒造財間酒場
3社による鏡開きが行われ、新酒の試飲会が行われていた。

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さらに手作り酒粕クッキーをはじめ、イタリアンレストランartigianoとコラボレーションした洋菓子も振る舞われた。
酒粕が入っているからか、しっとりしていて、一口食べれば、鼻の奥へと日本酒のいい香りが抜けていく。
とても美味しかった。

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町民の方々だけでなく、観光でいらした方も、新酒や酒粕スイーツを楽しんでいたようだ。

エメラルドグリーンの赤ん坊

さらにこの日は蔵を見学することもできた。
奥へと進んでいくと、通りからは想像できないほど広々とした空間が広がっている。
大人の背丈を優に越す、エメラルドグリーンの大きなタンクが並んでいたのも印象的だ。

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「ここで発酵させるんだけどね。温度が低すぎても、高すぎてもダメなの。
 この前の大寒波。あの時も温度を保つために全部シートで包んだのよ」。
「発酵の段階まできたら、後はそっとしておけば完成すると思ってました。大きな赤ん坊みたいですね」と、私。
「ホントえらかったわ」とケラケラ笑いながら言う女将さん

〈後編はこちらから〉

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