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2016.01.12

森のようちえんの子どもたちと収穫感謝祭で半日過ごしてみた──「危ないことも経験させる」教育の魅力

細く険しい山道を進めば、まるで小さなジェットコースターに乗っているようそのまま県道189号線を進むと、そこは左鐙地区だ。この地区にある京村牧場は「森のようちえん」の活動場所になっていて、豊かな自然のなかで過ごす子どもたち、それを支える大人がいる。今回は自然の恵みと子どもたちの成長に感謝する、収穫感謝祭へと参加してきた。
文/前田 千晶(2015/01/12)

 

 まわりを気にせず大きな声をだせる

 

「まわりはこーんなに山に囲まれているから、どんな大きな声を出しても大丈夫。今日は思いっきり大きな声を出しましょう」。
「おっきい声ださんと元気ないのかぁって、怒られるでぇ」。

 

静かにしなさい、と口すっぱく言われてきた私からすれば、すごく新鮮な言葉で1日がスタートした。

 

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深まりきった秋も、だんだんと冬らしく変化しているこのごろ。連なる山々にはところどころ雪が残っている場所もあるが、そんな寒さなど、子どもたちには関係ないらしい。

「待てぇぇえ!」「とぉう!!」

いたるところでチャンバラや追いかけっこ、竹をふんだんに使った輪投げ、ボーリングが始まる。

 

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 危ないことも経験させる

 

「危ないなと感じたら、口を挟みたくなってしまうと思います。けど何が危ないのかということも、経験のない子どもたちにはわからないんです。だからそんな経験もさせてあげたい。大人の皆さんはできるだけ、見守っていてあげてください」。

 

そんな話が京村さんからあった。

 

刃物を器用に使っていく子どもたちを前に、怪我でもしないかとハラハラしている大人たち。子どもたちはそんな大人を気にも止めず、笑顔でいる。

 

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お箸にトンボ、カニ、そして笛、それぞれ思いおもいを形にしていく。「うまく削れん」「刃を動かすんじゃなくて、竹のほうを動かすのよ」初めは上手にできず苦戦していた子も、すぐアドバイスを自分のモノにしてしまう。

 

まっすぐ「食」を見つめる

 

お昼がちかづけば、お腹もすいてくる。まんべんなく焼けるように、かつ焦げないように。まっすぐ一点を見つめるその目は真剣そのものである。

 

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今日のごはん:
ごはん、牛汁、芋の甘露煮、大根の葉っぱのふりかけ、大根の酢の物、焼き芋、ぐるぐるパン、焼きマシュマロ、
ローストビーフ(京村牧場の牛。びっくりするくらい柔らかい)、木いちご

 

どれもとても美味しかった。自分のつくった竹の器で食べた牛汁は絶品だ。デザートの木いちごを採るため、急斜面に挑む子どもたち。高いところまであがれた子はちょっと得意げだ。
「どうやってそこまでのぼったん?」「あっちからだってば」そんな会話が聞こえてくる。
手足、服や靴がどんなに泥だらけになっても、咎めるものはいないし、彼らも気にしていない。

 

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天気にも恵まれ総勢95人が集った、竹と炎の1日はあっという間に終わってしまった。

素直でまっすぐだからこそ、ぶつかりあって、泣いてしまうこともあるけど、とても暖かい空間がここにはありました。たくさん動いて、話して、食べて。ステキな子どもたち、一人ひとりの成長に感謝。

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